新曲を投稿しました
歌詞です
全裸で街を歩いたら 警察に捕まるのに
国から洋服代が もらえないのはおかしい
洋服代くれないなら 全裸で街を歩かせろ
生まれたままの姿で 本能のままにブラブラしたい
金出さないのに 口出さないでよ
金出さないなら アレ出させてよ
全裸で街を歩いたら 警察に捕まるのに
国から洋服代が もらえないのはおかしい
洋服代いらないから 全裸で街を歩かせろ
生まれたままの姿で 青空の下でブラブラしたい
この曲を作ったきっかけは私のツイートにフォロワーさんがくれたリプライです。
↓元ツイ
↓リプライ
テーマは生存権。
日本国憲法第25条で生存権が保障されています。
すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
当然ながら、下着を含む最低限の衣類を着用することは生存権の範囲です。
生存権を保証する手段の一つは生活保護で、これは諸事情により働けない、または働いているが健康で文化的な最低限度の生活を営むに足る所得を得られない人に現金を支給する制度です。
生活保護の受給額は様々な要素で変動しますが、例えば東京都の単身者の場合、およそ月額13万円ほどになります。この中からパンツを含めた洋服を買いなさいということですね。
では生活保護受給者以外の生存権はどのように保障されているのでしょうか。
答えは基礎的人的控除(配偶者控除・扶養控除・基礎控除)です。
(参考)
基礎的人的控除は最低限の生活費に課税しないために、稼いだ所得のうち一定額を所得税・住民税の対象外とする仕組みです。
基礎控除は1947年に「納税者本人や配偶者・扶養親族の生活維持のため最低限の収入を守る」という趣旨の元に始まった制度ですが、現在の控除額は年間48万円(住民税は43万円)です。月4万円で、生活保護受給額と比べても著しく低く、生活維持のため最低限の収入にはとても足りません。
つまり、生存権の保障が十分ではないのです。
このような現状を踏まえると、満足に服や下着を変えず、全裸で街を歩く人が表れたとして、それは100%個人の責任なのでしょうか。
制度の趣旨を鑑みれば、基礎控除は生活保護受給額相当でなければならないはずです。
しかしながら、昨今では基礎控除や配偶者控除に所得制限が導入されたり、扶養控除の削減も検討されつつあるなど、行政によって基礎的人的控除は蔑ろにされています。
これではますます国民の生存権が侵害され、全裸で街を歩かなければならなくなるリスクが高まってしまいます。
本作をきっかけに一人でも多くの人が生存権について改めて考え、基礎的人的控除の増額を訴える政治家が増え、国民の誰もが安心してパンツを買える国になることを願っています。