新曲を投稿しました。
歌詞です
「青」晴れた空
「白」浮かんでる雲
それを見上げて微笑む少女の頬っぺたは「ピンク」
目で見えなくても
手で触れなくても
キミの世界にいること とても幸せだった
はじまりの ららら
へたくそな ららら
どれだけ言葉覚えても
きっと忘れない
「大好き」の喜び
「さよなら」の悲しみ
わからないのに みんなが わかったふりをする「愛」
近いようで遠い
違うようで同じ
嬉しい時に流れる 涙もあると知った
はじまりの ららら
かざらない ららら
どれだけ器用になっても
きっと忘れない
離れてしまうけど キミがくれた歌で
誰かを笑顔に出来るなら
ワタシは生き続けられる
はじまりの ららら
出会った日の ららら
どれだけ時が流れても
きっと忘れない
はじまりの ららら
キミだけの ららら
もう歌うことは無いけど
きっと忘れない
ずっと忘れない
この曲を作ったきっかけは、こちらのツイートです
ボカロPの方はお分かりかと思いますが、VOCALOIDソフトを買ってボカロエディタで適当なメロディを入れると、デフォルトの歌詞は「ららら~」になっています。
また、昨今の高性能なAIシンガーとは異なり、特に初期のVOCALOIDソフトは各種パラメータがデフォルトの状態だと、音痴で、舌っ足らずで、声も籠っていて、お世辞にもうまいとは言えない歌唱だったりします。
それでも、初めて初音ミクに「ららら~」と歌ってもらったとき、ものすごく感動しました。
「つみ」の制作秘話でも書いたのですが、VOCALOID登場以前からDTMでオリジナル曲を作っていた私は、電子音の主旋律が初音ミクの歌声になって、ただただ幸せを噛み締めていました。
ボカロの扱いに慣れた今となっては、midiファイルからメロディを読み込み、歌詞も流し込み、ある程度イイ感じにパラメータを設定した状態から調声を始めるので、下手くそな「ららら」を聞くことは無くなりました。
それでも、そんな「はじめてのららら」があったからこそ今の自分がいて、たくさんの作品を作れて、たくさんの人に愛されている。
そんな想いをベースに、VOCALOID(初音ミク)の視点で書いたのがこの曲です。
ミクにとってボカロPは、歌詞を通して新しい言葉や感情を教えてくれたり、歌を上手にしてくれる存在。ボカロPの成長が、ミクの成長にもなるのです。
いやほんと、ロクでも無い歌詞や無茶苦茶な音域で歌わせる、私みたいなボカロPの元にやってきたミクちゃんには同情します。
そして、この曲にはもう一つ込めた想いがあります。
ボカロPが世に放ったボカロ曲は、ずっと残り続けます。シンガーが初音ミクなら、初音ミクの歌声と共に。
他のVOCALOIDに乗り換えても。
ボカロPを辞めてしまっても。
この世を去ってしまっても。
ボカロPに限らず創作活動全般に言えることです。自分がいなくなっても、誰かの記憶に自分の作品が残り続けるというのは、とても幸せなことです。感謝しかありません。
もっと言えば、創作活動に限定せずとも、人が生きるということ自体、他の誰かの記憶に残ることです。
自分では大それたことをしていないつもりでも、思いもよらぬところで、誰かの想い出として生きた証が残っていくもの。
今繋がっている人を、自分や自分が生み出したものを慕ってくれる人に、感謝を忘れずに生きたい。
それが二つ目の想いです。
……今年分のMP(真面目ポイント)が切れてしまったので、ここまでにします。
最後まで読んでくれてありがとうございました。