4か月ぶりに新曲を投稿しました。
歌詞です
お尻から柚子胡椒が出たならば 焼鳥屋さんに売りに行けるから
お尻から柚子胡椒が出たならば 働かずに遊んで暮らせるね
でもお尻から柚子胡椒が出たら 柚子胡椒屋さんはめちゃ困る
私のお尻の柚子胡椒が 世界のどこかで誰かを泣かせてしまうのならば
お尻から柚子胡椒なんて 出なくていい
人を笑顔にするための おしりだから
お尻から柚子胡椒なんて 出なくていい
代わりに右乳首から みりんが出たらいい
本作は、言うまでもなく「おちんちんから醤油が出たならば(通称:ちん醤)」のアンサーソングになっています。
ちん醤では、自分が幸せになることが誰かを悲しませることもある、双方幸せになる解決策を考えることが重要だということを歌いました。
しかし、いくつか問題がありました。
・男性しか共感できない歌詞になっていた
・一見すると皆が幸せになる「お尻から柚子胡椒が出る」という解決策について、柚子胡椒屋さんが不幸になることを想像できていなかった
この2点を解決すべく作ったのが、今作です。
まず、ジェンダーの平等や多様性が叫ばれる現代に相応しく、性別問わず共感できるように、誰もが持つ「お尻」をモチーフにしました。
さらに、前回配慮が至らなかった柚子胡椒屋さんにも思いを馳せ、新たなソリューションを提案することにも成功しました。
ちん醤と合わせて聞くことで、経済学や道徳、幅広い視野で物事を見ることの大切さを学ぶことができます。小学生のお子さんがいる方は、ぜひ親子で一緒に聞いて、感想を語り合ってみるとよいかもしれません。
学校の授業(音楽、道徳、社会科など)にもぴったりです。教育目的の利用であれば、快く使用許諾を出しますので、学校関係者の方はお気軽にご連絡ください。
仮にもボカロPなので、音楽的な要素にも少し触れておきます。
この曲は1分25秒と短いですが、2回転調しています。
AメロがE♭、Bメロの途中からA♭、サビがDmです。
そして、2回の転調はBメロ中のさりげない転調と、サビに入る前のやや唐突感のある転調になっていると思います。
後者は
E♭・・・キーA♭のV(ドミナント)
→A7・・・キーA♭のⅡ♭7(ドミナント7の裏コード)兼 キーDマイナーのⅤ7(ドミナント7)
→Dm7・・・DマイナーのⅠ(トニック)
と、A7が橋渡し役になって意外性のある転調をしています。A♭から見たDマイナーは「平行調(Fマイナー)の同主調(Fメジャー)の平行調(Dマイナー)」になっているのが面白いです。
・・・とそれっぽく語りましたが、実はこのコードワークはAimerの「蝶々結び」(作曲:野田洋次郎)の丸パクリです。
初めてこの曲のサビを聞いたとき、思わずシークバーを戻して「今何が起きた!?」とびっくりして、すぐにコードを分析したのを覚えています。
最初に聞いたときは違和感しかないコード進行&転調が、何度も聞くうちに「この曲にはこれしかあり得ない」と思ってしまうくらいにしっくりくるようになったのが今でも不思議です。天才の所業と言わざるを得ません。
私もいつか、誰かに衝撃や影響を与えられるような曲を作ってみたいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。